アメリカやインドなどのABテスト先進国のスタートアップ企業では
スプリットテストが徐々に人気を集めています。
以前インドのABテスト会社Wingfyへ訪問した際
「なぜ日本はスプリットテストをしないんだ⁈」
と質問されたほどです。
なぜ日本ではスプリットテストが広まっていないのでしょうか。
今回はABテスト先進国のスタートアップ企業の間で、
なぜスプリットテストが人気を集めているのかという謎に迫ります。
スプリットテストとは
スプリットテストとは
一般的に全く見た目の違うページを用意し、効果測定を行なうテストを指します。
掲載画像やコンテンツ・構成内容などを大きく変えて、
どちらのページがより効果的なのかを探ります。
VWOやOptimizelyなど主要ABテストツールの場合、
ABテストとは「元ページの上からjsのお面を被せ、見た目の違うページを表示」させテストを行うことを指します。
一方、スプリットテストとは「対象URLにリダイレクト」させテストを行うことを指します。
日本でスプリットテストが広まっていない⁈
スプリットテストを行うためには下記2点が必要になります
①0からページを作成する
②複数URLを管理する
0からページを作るのは時間がかかるし、多くのURLを管理するのも面倒ですよね。
(URLを複数管理することは、一つ間違えると重複コンテンツとしてSEO的に問題があります。
詳しくはこちら:https://www.suzukikenichi.com/blog/how-to-run-ab-testting-correctly/)
このような理由から日本では、スプリットテストが広まっていないのです。
どんな時にスプリットテストを利用するのか
簡単に言うと、「ページの一部」を変更しテストする場合は、同一URLでABテストを
「50%以上の要素」を一度にテストする際はスプリットテストを利用します。
理由はABテストの仕組み上、
同一のURLで多くの要素を変更すると読み込みに時間がかかるからです。
読み込みに時間がかかると、ユーザがBパターンのページを見た時に一瞬
Aパターンのページが表示されてしまい離脱の原因になる可能性があります。
海外のスタートアップではなぜスプリットテストが人気なの?
それはずばり『エンジニアの人数が圧倒的に多い』からです。
以下表はインドのプログラミングに関する教育プログラムです。
なんと6歳のころからプログラミングを教育しています。
(出典:http://resemom.jp/article/2015/06/11/25060.html)
その結果が如実に、以下エンジニアの数を示したグラフに表れています。
日本とインドを比較した場合、5倍以上インドの方がエンジニアの人数が多いのです。
(出典:http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai/noeinjp30/noeinjp01.html)
もちろん、エンジニアではなくてもコードを理解できる人もいるので
実際にはこの表以上の差がついていることが予想されます。
なので、ABテストで一か所ずつ時間をかけてテストするくらいなら、
プログラマーに新しいページを作ってもらいスプリットテストを行うほうが、
より早く最適なページを作ることができます。
特にスタートアップの会社だと自社にあったサイトがまったく定まっていない状態なので、
よりスプリットテストが効果を発揮します。
スプリットテストはこんな会社にお勧め
・エンジニアやデザイナーが豊富にいる
・サイトを立ち上げたばかりで、どのようなデザインが効果的なのか定まっていない
・一日でも早く、最適ページを見つけたい
上記3点に当てはまっている方は是非スプリットテストをお勧めいたします。
もし「ページを改善したい!」「でもコード書ける人いない。。」という方がいらっしゃいましたら
ABテストツール導入を検討してみてはいかがでしょうか。